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「うってかわって、こっちのは可愛い色合いですね。」
「春っぽくていいでしょう。 でも、よく見るとヘンなんですよ。一番右のヤツ。」
「んーー? あぁ、なるほど、こりゃ花びらじゃなくてシャツのカラーじゃないですか。」
「そそそ。 春シャツ百種展観、ですからね。百のカラーってわけでしょう。」
「しかし、百種もホントに展観してたんですかね。 真ん中のも同じ広告みたいですけど。」
「そりゃ、百種くらいあったでしょう。なにしろ 『シャツ満開』 ですから。」
「ちょっと観に行ってみたいですね。 をを、一番左の子どもの絵は純粋に可愛いなぁ。」
「シャボンのデザインもなかなかで、お気に入りです。」
「でも、足袋も洋物もタバコも売ってるんですね。」
「わりと何でも屋さんのようです。まぁ、便利でいいよねってことで。」
「さて、洋品屋も終わったところで、次は?」
「次こそ、音楽か時計にしますよ。」
「ホントかなぁ。」
「ホント、ホント。 いつ出すかはわかんないけど。」
「あー、はいはい。」
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