切手の小部屋 3
 舞台芸術の切手。  

いちおう以前は芝居をやっていたので〜。(<ほほぅ) 舞台物は気になります。 でも、オペラやダンスの切手はよくあるけど、芝居の切手って少ないような…。 芝居って切手になりにくいんでしょか。


 
 東ドイツ発行   

 シェイクスピアの 「リア王」 。以前、シェイクスピアばかり上演している劇団にいたことがありまして。 一時期、さすがに飽きて 「シェイクスピアなんかもうやらんっ」 と別のをやってたんですが…。やっぱり結構好きかもしれない(笑) 

しかし、これは何のシーンでしょ。 リアの隣にいるのはコーディリア…にしてはつんけんしすぎのような…。ゴネリルの城のシーンかなぁ…。 


 
 東ドイツ発行

 これもシェイクスピア。「真夏の夜の夢」ですね。 このシーンはわかりやすい。 妖精パックにホレ薬を塗られて、妖精女王のタイテーニアが、おマヌケ職人ボトムに言い寄っているところ。 ボトムはこれまたパックに、妙なロバ頭を被せられてます。 


 
 イギリス発行

 シェイクスピアフェスティバルの記念切手らしい。さすが本場イギリス、イイ切手です。 これはハムレット。 墓場で昔の知り合い(道化)の頭蓋骨を見て「死ねばみな等しくこうなるのだ」 と悟る有名なシーン。


 
 イギリス発行

 上記のシリーズ。 でも…うーん、これはどの戯曲かな。史劇っぽいけど…。「ヘンリー4世」 じゃないかと思ったりするのですが、よくわかんないです。<ダメじゃん


 
 イギリス発行

 多分、「リア王」の道化だと思われます。 (道化ってのもアチコチに出てくるキャラなので、あまり自信はナイですけど。)


 
 イギリス発行

 ロバ頭だからゼッタイ 「真夏の夜の夢」! てーことは、左の飛び跳ねてんのは、いたずら妖精、パックですね。


 
 イギリス発行

 一目瞭然。ロミオとジュリエットのバルコニーシーン。


 
 イギリス発行

 「舞台芸術」というシリーズの1枚。 演劇の代表は、やっぱりハムレットです。 またまた頭蓋骨のシーンですね。 

演劇の他にも、オペラ、バレエ、サーカス、があります。


 
 ハンガリー発行

 オペラシリーズの切手。 これはウェーバー作曲 「魔弾の射手」。 鉄砲に魔弾を込めて構えるマックスと、止めようとするアガーテの図。もう大団円近く。 オペラはまるで詳しくないんですが(寝るし)、これだけは知ってる。…芝居にしたことがあるから…(^^;


 
 ハンガリー発行

 上記のシリーズ。 モーツアルトの 「魔笛」 です。 後ろの太陽の前に立ってるザラストロが渋くて結構お気に。 でも、一番好きなのは、なんといっても夜の女王ですけどね〜。 あの、ものごっついコロラトゥラのアリアは驚異的!目が覚める!<おい

他にはドン・カルロスなどがシリーズで出てます。


 ルーマニア発行

 オペラついでに。 オペラ歌手のシリーズ切手。 舞台で演じている様子も描かれていて面白いです。 ちなみに、左はカルメン。 右はリゴレット。 他にもたくさんの歌手の切手が発行されてます。


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 オーストリア発行

 こちらはオペラじゃなくて、「オペレッタ」。 オペレッタと言えば、もちろんウィーン!…というわけで、本場オーストリア発行です。 さすがに本家本元が作っただけあって綺麗ですね。  左は「こうもり」。右は「メリー・ウィドウ」です。 どちらも大好きなオペレッタ! 「こうもり」は高校生の頃、オペレッタとして上演したことがあり(<変な高校…(^^;)、大学でも語劇としてやったことがあったりして、とても縁が深い作品です。 オペラはどうも冗長で好きじゃないけど、オペレッタは好き。 コメディーだからストーリーも楽しいし、それに何より、「世紀末ウィーン」 の香りがして独特の面白さがあるんですよ♪ 特に「こうもり」は傑作です!


 
 東ドイツ発行

 はぁ?これのどこが舞台芸術? …と思われるでしょうが…。 消印を見てください。 ドイツ語で「シェイクスピア生誕400周年」の文字がっ!<おい

いや、その…まぁそれだけなんですけどね…(^^; しかし、東ドイツでもシェイクスピア生誕記念の消印なんぞがあったとは。ちょっとびっくり。


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 シエラレオネ発行

 こちらはシェイクスピア生誕425周年記念の小型シート。シエラレオネはアフリカ北西部の海岸沿いの国です。 どーしてアフリカでシェイクスピア記念? と思うんですけど…。イギリスの植民地だったからなんでしょうか。 真ん中はシェーちゃんの肖像ですが、どうも変な顔です。(<たいへん失礼) 描かれている作品は上段左から「リチャード三世」「オセロー」「ヴェローナの二紳士」、中段「マクベス」「ハムレット」、下段「じゃじゃ馬ならし」「ウインザーの陽気な女房たち」「ヘンリー四世」、となっています。…結構マニアックなラインナップですね。(クリックして画像を拡大してみてください。)


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 フランス発行

 かの有名な「コメディー・フランセーズ」の切手。 初日カバーです。 コメディー・フランセーズは世界で最も古く、権威のある国立劇場。初代座長はモリエールです。(といっても、作られたのは彼の死後だそうなので 「名誉座長」ってところでしょうか。) ちなみに、ここでのコメディーとは「喜劇」ではなく「劇」そのものを指します。(<ちょっとウンチク(笑)) そういえば「コメディーフランセーズ」というドキュメンタリー映画もありましたね。なかなか面白かったです^^) 


 
 キューバ発行

 バレエも舞台芸術ということで。 ロマンチック・バレエ、ジゼルのワンシーン。

キューバのバレエは有名ですね。


 ブルガリア発行

 バレエを入れたらサーカスも。 サーカス切手というのは人気があるらしく、かなり数が多いです。 これはなかなかアーティスティックなデザインでお気に入り。 


 
 オーストリア発行

 ブレゲンツ芸術祭25周年記念の切手。 オーストリーとスイスの国境近くにあるボーデン湖。 その水上に作られた大舞台がこちら。湖上のステージってのはすごいですね、一度観てみたいです。

この切手で上演されているのはヨハン・シュトラウスのオペレッタ 「ジプシー男爵」 だそうです。うーん…見えないなぁ(笑)


 
 オーストリー発行

 音楽演劇アカデミー150周年記念切手。 後ろの仮面が「演劇」を表しているんでしょう。 さすがウィーン。伝統ある芸術の都という感じの切手になっていますね。シブイ!


 
 オーストリー発行

 美しく青きドナウ、100年記念。 (…って???>おい) オーストリアらしい素敵なバレエ切手です。


 
 オーストリー発行

 舞踊家エスラー没後百年記念。 色が淡くて上品な可愛らしさです。

 エスラーってどんなダンサーだったのでしょうか。 


 
 モナコ発行

 18世紀を代表するフランスの戯曲家、ピエール・マリヴォーの切手。 へーこんな顔だったの?(笑)

「愛と偶然の戯れ」という喜劇が大変有名です。恋人達が入れ替わってあれこれする、という、恋愛喜劇の定番なんですが、なかなか心の機微が細やかに描かれていて、今見ても面白いです。 白水社「ボーマルシェ/マリヴォー名作集」や、岩波文庫「愛と偶然の戯れ」で彼の作品を読むことができます。


 
 オーストリア発行

 ウィーンの世紀末を代表する劇作家&作家、アーサー・シュニッツラーの切手。いやー、こんな顔なんですね(笑)<だからっ

その退廃的な作風は当時はかなり物議をかもしたらしいです(発禁とか上演禁止とか)。ロジェ・バディム監督の「輪舞」や、キューブリックの「アイズ・ワイドシャット」などは、このシュニッツラーの戯曲が原作。

実は自分が一番好きなドイツ語文学がシュニッツラー。世紀末ウィーンを堪能したければ、シュニッツラーを読むべし!


 
 東ドイツ発行

 市民劇場のポスターがそのまま小型シートになっている切手。 上演作品はフリードリッヒ・ヴォルフの戯曲です。 彼は20世紀を代表する現実主義劇作家らしいんですが…日本ではあまり知られてないですね。


 ポルトガル発行

 演劇フェスティバルのポスターを小型シートにしたもの。 味があって面白いイラストです。でも、これはいったいどんな芝居なんでしょう。


 
 東ドイツ発行

 舞台芸術と言えば、忘れてはいけない人形劇。 人形劇は独特の雰囲気と世界観があって大変好きです。 人形を見るだけでも面白い。 この切手の人形もイカニモ不気味でなかなかよろしいです(笑)


 
 ルーマニア発行

 「櫻の園」「カモメ」「三人姉妹」…の、あのチェーホフです。

現代演劇と言えば、ハズせない作家ですね。…って、でも、面白いと思うチェーホフ芝居ってほとんど見たことないですけど。(^^; (<おい) しかし、この間テレビで見たロシア、マールイ劇場の「カモメ」はかなり面白かったです。やっぱり、チェーホフはロシア人がやるべきなんでしょうか。どうなんでしょ。


 
 ルーマニア発行

 かの 「スタニスラフスキー・システム」 の、スタニスラフスキー氏、だと思われます。をををっ! (バックに仮面と緞帳が描かれてるし、ほぼ間違いないでしょう)

…ををを、とか言いながら、別にスタニスラフスキー・システムなんて信奉してないわけですが。 今の演劇界で、彼の演劇論はどんな風に評価されてるんでしょうか。 


ルーマニア発行

 ブカレストで開かれた国際人形劇祭の切手。本当は全部同じサイズです。色づかいが可愛いですね。人形の顔がちょっとコワイところもイイ。人形劇は、独特の不気味さがとても魅力的なのでした